妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

弁殿尼御前御書

第一巻 定本番号 129 文永10(1273) 分類: 真蹟現存(完存orほぼ完存)

祖寿: 52 著作地: 佐渡 一谷 真蹟: 中山 法華経寺 

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    129   弁殿尼御前御書
しげければとどむ。弁殿に申。大師講ををこなうべし。大師と(取)てまいらせて候。三郎左衛門尉殿に候文のなかに涅槃経後分二巻・文句五本末・授決集抄の上巻等、御随身あるべし。
貞任は十二年にやぶれぬ。将門は八年にかたぶきぬ。第六天の魔王、十軍のいくさををこして、法華経の行者と生死海の海中にして、同居穢土をとられじ、うばはんとあらそう。日蓮其身にあひあたりて、大兵ををこして二十余年なり。日蓮一度もしりぞく心なし。しかりといえども、弟子等檀那等の中に臆病のもの、大体或はをち、或は退転の心あり。尼ごぜんの一文不通の小心に、いままでしりぞかせ給ぬ事、申ばかりなし。其上、自身のつかうべきところに下人を一人つけられて候事、定釈迦・多宝・十方分身の諸仏も御知見あるか。恐恐謹言。  九月十九日   日蓮[花押]  弁殿尼御前申給