妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

懸魚

げぎょ #2227

懸魚

げぎょ

建築用語。
建物の破風の拝み(傾斜した二材の相合するところ)などに棟木の鼻隠しの役を持つと共に妻飾りとして発達した。
その形から「豕(い)の目懸魚」先端部が下・左・右に向った三つの同じ繰形の組合わせからなる「三花(みつばな)懸魚」「蔐(かぶら)懸魚」「貝頭(かいがしら)懸魚」「雁股(かりまた)懸魚」同じモチーフが上下二重に重ねられた「二重(にじゆう)懸魚」輪郭が六角形に近い簡素な「梅鉢(うめばち)懸魚」などがある。
この六角形に近い形は六葉(ろくよう)ともいい、長押(なげし)などの釘隠し等にもその意匠が用いられる。
平安代までは懸魚の実例はない。
全盛を極めたのは桃山・江戸代で、全体を金銅の金具で巻いたものはこの代のもの。
《『史大辞典』五巻「懸魚」の項》

図版

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