中興政所女房御返事
書下し
中興政所女房御返事
[1](前欠)御ぜんは偕老同穴のちぎりあり。松さかへば藤さかへ、しば(芝)はなさかばらむ(蘭)このみなりなん。
[2]<日>卯月十二日日>
[3]<人>日 蓮<花押>花押花押>人>
[4]<先>なかをきの政所女房御返事先>
現代語訳
中興政所女房御返事
建治三年(一二七七)四月一二日、五六歳、於身延、和文、定一三〇一頁。
[1](前欠)はあなた、友白髪まで夫婦仲よく過ごそうとのお約束をなさっています。世の言い伝えにも、松が勢いよく成長すればそれにかかっている藤ものびのびと育ち、芝が花をつけるほど元気だと同類の蘭はそれに応じて必ず実をつけるものだとあります。あなたもそのようでいらっしゃいますように。
[2]<日>四月十二日日>
[3]<人>日 蓮 <花押>花押花押>人>
[4]<先>中興の政所女房御返事先>