新田殿御書
書下し
新田殿御書
[1]〔使の御志、限り無き者か。経は、法華経、顕密第一の大法なり。仏は、釈迦仏、諸仏第一の上仏なり。行者は、法華経の行者に相似たり、三事既に相応せり。檀那の一願、必ず成就せんか。恐恐謹言。〕
[2]<日>五月二十九日日>
[3]<人>日 蓮<花押>花押花押>人>
[4]<先>新田殿先>
[5]<先>並びに女房御方御返事先>
現代語訳
新田殿御書
弘安三年(一二八〇)五月二九日、五九歳、於身延、原漢文、定一七五二頁。
[1]使者を立ててご供養くださった御志は限りなく貴いものです。経は法華経が顕教密教を問わず第一にすぐれた大法です。仏は釈迦仏が十方の諸仏中で第一に尊い仏です。行者は日蓮が法華経の行者としてふさわしい者です。法・仏・僧の三者が響きあってのことですから、貴殿の悲願は必ず成就するに違いありません。恐恐謹言。
[2]<日>五月二十九日日>
[3]<人>日 蓮 <花押>花押花押>人>
[4]<先>新田殿先>
[5]<先>ならびに女房御方御返事先>