西山殿御返事
書下し
西山殿御返事
[1]としごろ後生をぼしめして、御心ざしをはすれば、名ばかり申し候ふ。同行どもにあらあらきこしめすべし。やすき事なれば智慧の入る事にあらず。智慧の入る事にあらず。恐恐。
[2]<日>一月廿三日日>
[3]<人>日 蓮御判人>
[4]<先>西山殿御返事先>
現代語訳
西山殿御返事
建治三年(一二七七)一月二三日、五六歳、於身延、和文、定一二九一頁。
[1]年来、後生が安らかであるようにとお思いになって、仏道を求めるお心がおありですから、このたび法門の名目だけを申し上げます。内容については、同行の人たちに概略お聞きになってください。むずかしいことではないので、とくに学問をしなければならないというわけではありません。あまり緊張しすぎないようにしてお習いください。恐々。
[2]<日>一月二十三日日>
[3]<人>日 蓮御判人>
[4]<先>西山殿御返事先>