妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

松野尼御前御返事

全集 第7巻 2段 定本: #20272(定本の該当ページへ)

書下し

松野尼御前御返事まつのあまごぜんごへんじ


[1](前欠)と申す鳥となれり。日本国の人にはにくまれ候ひぬ。みちふみわくる人も候はぬに、をもいよらせ給ひての御心ざし、石の中の火のごとし。火の中の蓮のごとし。ありがたく候ふ、ありがたく候ふ。恐恐
[2]<日>正月二十一日
[3]<人>日 蓮<花押>花押
[4]<先>松のの尼御前御返事
現代語訳

松野尼御前御返事


建治四年(一二七八)正月二一日、五七歳、於身延、和文、定一四三六頁。

[1](前欠)という鳥となりました。私は日本国じゅうの人に憎まれています。山道を踏み分けて訪れてくる人もありませんのに、このたびお心をお寄せくださってお届けいただいたご供養の品々、たとえば石の中の火のように、火の中の蓮のように、得がたく貴重なものです。ありがとうございました。お礼申し上げます。恐々。
[2]<日>正月二十一日
[3]<人>日 蓮 <花押>花押
[4]<先>松野の尼御前御返事