南條殿御返事
書下し
南條殿御返事
[1]いも・はじかみ悦びて給ひ候ひ了んぬ。いまをはじめぬ事に候へば、とかく申すにをよばず候ふ。をりふしそうそうなる事候ひし間、委細の御返事に及ばず由候ふところに候ふ。恐恐謹言。
[2]<日>卯月十四日日>
[3]<人>日 蓮<花押>花押花押>人>
[4]<先>南條殿御返事先>
現代語訳
南条殿御返事
弘安元年(一二七八)四月一四日、五七歳、於身延、和文、定三〇二一頁。
[1]芋、生薑、うれしく頂戴しました。いろいろの品をお送りいただきますことは、今はじまったことではありませんので、改めてお礼を申し上げるまでもなく感謝でいっぱいです。ちょうど今、立て込んでいる用件がありますので、委細にわたるご返事を申し上げる余裕がありません。悪しからずお許しを。恐々謹言。
[2]<日>四月十四日日>
[3]<人>日 蓮 <花押>花押花押>人>
[4]<先>南条殿御返事先>