妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

上野郷主等御返事

全集 第7巻 2段 定本: #20326(定本の該当ページへ)

書下し

上野郷主等御返事うえののごうすらごへんじ


[1](前欠)昔の徳勝童子とくしようどうじは土のもちゐを仏にまいらせて一閻浮提*いちえんぶだいの主となる。今の檀那だんな等は二十枚のこがねのもちゐを法華経の御前にささげたり。後生ごしようの仏は疑ひなし。なんぞ今生にそのしるしなからむ。恐恐。
[2]<日>正月十一日
[3]<人>日 蓮<花押>花押
[4]<先>上ののがうす等のとのばら
現代語訳

上野郷主等御返事


弘安二年(一二七九)正月一一日、五八歳、於身延、和文、定一六二二頁。

[1](前欠)昔の徳勝童子は、土のを仏に供養した功徳で、この世に生まれて世界を統治する阿育王となりました。今の貴殿たちは、黄金のように貴重な二十枚のを法華経のご宝前に捧げました。後生の成仏は疑いありません。いやそればかりか、今生でもどうしてご利益をいただけないことがありましょうか。恐々。
[2]<日>正月十一日
[3]<人>日 蓮 <花押>花押
[4]<先>上野郷主等の殿たちへ