大豆御書
書下し
大豆御書
[1]大豆一石かしこまつて拝領し了んぬ。法華経の御宝前に申し上げ候。一渧の水を大海になげぬれば三災にも失せず、一華を五浄によせぬれば劫火にもしぼまず、一豆を法華経になげぬれば法界みな蓮なり。恐惶謹言。
[2]<日>十月二十三日日>
[3]<人>日 蓮<花押>花押花押>人>
[4]<先>御所御返事先>
現代語訳
大豆御書
弘安三年(一二八〇)一〇月二三日、五九歳、於身延、対告不明、和文、定一八〇九頁。
[1]大豆一石ありがたく拝領し、法華経の御宝前に言上いたしました。一滴の水を大海に投げ入れると三災に遭っても失くならず、一輪の華を浄居天に捧げると劫火にも萎まないといわれるように、一粒の大豆を法華経に供養すれば法界に充満する蓮華となるでありましょう。恐れながらつつしんで申し上げました。
[2]<日>十月二十三日日>
[3]<人>日 蓮 <花押>花押花押>人>
[4]<先>御所御返事先>