白米和布御書
書下し
白米和布御書
[1]白米五升、和布一連給び了んぬ。
[2]阿育大王は昔得勝童子なり。沙の餅をもつて仏に供養して一閻浮提の王となる。今の施主は白米五升をもつて法華経に供養す。あに成仏せざらんや。いかにいわんや飢えたる世をや云云。
[3]乃 時
[4]<人>日 蓮<花押>花押花押>人>
[5]<先>御返事先>
現代語訳
白米和布御書
建治元年(一二七五)頃、五四歳、あるいは文永七年(一二七〇)、対告不明、原漢文、定一一三二頁。
[1]白米五升と和布一連の御供養を拝受いたしました。
[2]得勝童子は砂で作った餅を仏に供養した功徳によって、一閻浮提の王である阿育大王として生まれ変わった。今の施主は白米五升をもって法華経に供養なされたのであるから、どうして成仏しないことがあろうか。まして飢渇の多い今の時代における供養であるから、なおさら成仏は確実なことである。
[3]その時すぐに
[4]<人>日 蓮 <花押>花押花押>人>
[5]<先>御返事先>