直垂御書
書下し
直垂御書
[1]この御ふみ人にきかせ給ふべからず候。
[2]もし人々志ざしなんどあるならば、この三人のわらは(童)がひたゝれ(直垂)・ぬのこそで(布小袖)なんどのしたくせさせ給ふべし。事かけて候わば、かたびらていのものなり。大進の阿闍梨等にいゐあわせて、ひたたれよきものにはかたびら・ぬのこそで、三人して計りあわせ給へ。
現代語訳
直垂御書
文永一〇年(一二七三)あるいは建治二年(一二七六)、五二歳あるいは五五歳、対告不明、和文、一紙断簡、定七五六頁。
[1]この手紙は他人に読み聞かせてはなりません。
[2]もし人々に御志があるならば、この三人の子供のために直垂と布小袖などを支度していただきたく存じます。衣類が不足していて、ひとえものぐらいしかありません。大進阿闍梨等に相談して、よい直垂とひとえものと布小袖とを合わせて三人分ご用意いただくようお願いします。