兵衛志殿御返事
書下し
兵衛志殿御返事
[1]みそをけひとつ給び了んぬ。
[2]はらのけ(下痢)はさゑもん殿の御薬になをりて候。又このみそをなめて、いよ〳〵心ちなをり候ぬ。
[3]あはれ〳〵、今年つゝがなき事をこそ、法華経に申し上げまいらせ候へ。恐々謹言。
[4]<日>六月二十六日日>
[5]<人>日 蓮<花押>花押花押>人>
[6]<先>兵衛志殿御返事先>
現代語訳
兵衛志殿御返事
弘安元年(一二七八)六月二六日、五七歳、於身延、池上兵衛志宛、和文、定一五二五頁。
[1]味噌一桶、ありがたく拝受いたしました。
[2]私の下痢は四条金吾殿が調合されたお薬で治りました。そこへまた、このたび貴殿から頂戴した味噌をなめて、ますます快くなりました。
[3]どうかくれぐれも、この一年、貴殿ご一家が無事であられるようにと、法華経の御宝前に祈念申し上げます。つつしんで申し上げました。
[4]<日>六月二十六日日>
[5]<人>日 蓮 <花押>花押花押>人>
[6]<先>兵衛志殿御返事先>