富城入道殿御返事
書下し
富城入道殿御返事
[1]不断法華経、来年の三月の料の分、銭三貫文・米二斗、送り給び候ひ了んぬ。
[2]<日>十一月二十五日日>
[3]<人>日 蓮<花押>花押花押>人>
[4]<先>富城入道殿御返事先>
[5]尼御前の御寿命長遠の由、天に申し候ぞ。其の故御物語り候へ。
現代語訳
富城入道殿御返事
弘安二年(一二七九)あるいは弘安三年の一一月二五日、五八歳あるいは五九歳、於身延、和文、定一七一〇頁。
[1]絶えない法華経読誦の修行のための斎料として、来年の三ケ月分の銭三貫文と米二斗をお送りいただき、たしかに拝受いたしました。
[2]<日>十一月二十五日日>
[3]<人>日 蓮 <花押>花押花押>人>
[4]<先>富城入道殿御返事先>
[5]奥様の御寿命が長遠であられるよう、諸天善神に御祈願申し上げております。そのことを奥様へよろしくお伝え下さい。