越後公御房御返事
書下し
越後公御房御返事
[1]大餅五枚、暑預〈一本太也〉、鵄鷷一俵。去今年饉餲、章厲、刀兵と申し宛も〔小の三災の代のごとし〕。山中に送り給ひ候事、志の至りか。恐々謹言。
[2]<日>正月八日日>
[3]<人>日 蓮<花押>花押花押>人>
[4]<先>越後公御房御返事先>
現代語訳
越後公御房御返事
弘安二年(一二七九)正月八日、五八歳、於身延、越後公宛、和漢混交文、定二八七四頁。
[1]大餅五枚、太い長芋一本、鵄鷷一俵、御供養として頂戴いたしました。去年そして今年と続く飢饉、疫病、戦乱といい、あたかも今は小の三災、すなわち刀兵災、疾疫災、飢饉災が起こる時のようです。そのようなときに、かかる御供養の品々を身延の山中までお送りいただきましたこと、貴公の深い志を感謝するばかりです。恐恐謹言。
[2]<日>正月八日日>
[3]<人>日 蓮 <花押>花押花押>人>
[4]<先>越後公御房御返事先>