妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

越後公御房御返事

全集 第5巻 2段 定本: #40437(定本の該当ページへ)

書下し

越後公御房御返事えちごこうごぼうごへんじ


[1]五枚、暑預しよよ〈一本太也〉、いものかしら一俵。去今年きんえいしようれい、刀兵と申し宛も〔*しようの三災の代のごとし〕。山中に送り給ひ候事、志の至りか。恐々謹言。
[2]<日>正月八日
[3]<人>日 蓮<花押>花押
[4]<先>越後公御房御返事
現代語訳

越後公御房御返事


弘安二年(一二七九)正月八日、五八歳、於身延、越後公宛、和漢混交文、定二八七四頁。

[1]五枚、太い長芋一本、鵄一俵、御供養として頂戴いたしました。去年そして今年と続く飢饉、疫病、戦乱といい、あたかも今は小の三災、すなわち刀兵とうびよう災、疾疫災、飢饉災が起こる時のようです。そのようなときに、かかる御供養の品々を身延の山中までお送りいただきましたこと、貴公の深い志を感謝するばかりです。恐恐謹言。
[2]<日>正月八日
[3]<人>日 蓮 <花押>花押
[4]<先>越後公御房御返事