妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

武蔵殿御消息

全集 第5巻 2段 定本: #13(定本の該当ページへ)

書下し

武蔵殿御消息むさしどのごしようそく


[1]摂論しようろん三巻はたび候へども、釈論等の各疏候はざるあひだ事ゆかず候。をなじくは給ひ候て、みあわすべく候。見参の事、いつにてか候べき。仰せをかほり候はん。八講*はつこうはいつにて候やらん。
[2]<日>七月十七日
[3]<人>日 蓮<花押>花押
[4]<先>武蔵殿御房
現代語訳

武蔵殿御消息


正元元年(一二五九)七月一七日、三八歳、於鎌倉、武蔵公宛、和文、定八七頁。

[1]無著むじやくの著した摂大乗論三巻をお届けいただきましたが、世親菩著の摂大乗論釈論などの釈疏がないと充分に把握できませんので、同じことなら諸釈疏もお貸しいただきたいと思います。いつお目にかかれるでしょうか。御返事をいただきたいと存じます。また、法華八講はいつでしょうか、承りたく存じます。
[2]<日>七月十七日
[3]<人>日 蓮 <花押>花押
[4]<先>武蔵殿御房