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兵衛志殿御返事

第三巻 定本番号 3 弘安3(1280) 分類: その他

祖寿: 59 

   41   兵衛志殿御返事
我法華経も本迹和合して利益を無量にあらはす。各々二人又かくのごとし。二人同心して大御所・守殿・法華堂・八幡等つくりまいらせ給ならば、此は法華経の御利生とをもわせ給ざるべき。二人一同の儀は、車の二のわ(輪)の如し。鳥の二の羽のごとし。設妻子等の中のたがわせ給とも、二人の御中不和なるべからず。恐候へども日蓮をたいとしとをもひあわせ給へ。もし中不和にならせ給ならば、二人の冥加いかんがあるべかるらめと思しめせ。あなかしこあなかしこ。各々みわきかたきもたせ給たる人人なり。内より論出来ば鷸蜂の相扼も漁夫のをそれ有べし。南無妙法蓮華経と御唱つゝしむべし、つゝしむべし。恐々。
 十一月十二日   日蓮[花押]
 ひやうえの志殿 御返事