妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

妙一尼御前御返事

第二巻 定本番号 20366 弘安3(1280) 分類: その他

祖寿: 59 著作地: 身延 

    366   妙一尼御前御返事
夫、信心と申は別にはこれなく候。妻のをとこ(夫)をおしむが如く、をとこの妻に命をすつるが如く、親の子をすてざるが如く、子の母にはなれざるが如くに、法華経・釈迦・多宝・十方の諸仏菩薩・諸天善神等に信を入奉て、南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを信心とは申候也。
しかのみならず、正直捨方便 不受余経一偈の経文を、女のかがみをすてざるが如く、男の刀をさすが如く、すこしもすつる心なく案じ給べく候。あなかしこあなかしこ。   五月十八日   日蓮  花押   妙一尼御前  御返事