妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

陰徳陽報御書

第二巻 定本番号 20331 弘安2(1279) 分類: 真蹟断片現存

祖寿: 58 対告衆: 四條 著作地: 身延 真蹟: 京都妙顕寺断片 

    331   陰徳陽報御書
いよいよかない候べし。いかにわるくとも、きかぬやうにてをはすべし。この事をみ候に申やうにだにもふれまわせ給ならば、なをなをも所領もかさなり、人をぼへもいできたり候べしとをぼへ候。さきさき申候しやうに、陰徳あれば陽報ありと申て、皆人は主にうたへ、主もいかんぞをぼせしかども、わどのゝ正直の心に主の後生をたすけたてまつらむとをもう心がうじやうにして、すねん(数年)をすぐれば、かゝるりしやうにもあづからせ給ぞかし。此は物のはしなり。大果報は又来べしとをぼしめせ。又此法門の一行いかなる本意なき事ありとも、みずきかず、いわずしてむつばせ給へ。大人にいのりなしまいらせ候べし。
上に申事は私の事にはあらず。外典三千、内典五千の肝心の心をぬきてかきて候。あなかしこあなかしこ。恐々謹言。 卯月二十三日                    日蓮 [花押]        御返事