大学三郎御書
322 大学三郎御書
いのりなんどの仰かうほるべしとをぼへ候はざりつるに、をほせたびて候事のかたじけなさ。かつはしなり、かつは弟子なり、かつはだんななり。御ためにはくびもきられ、遠流にもなり候へ。かわる事ならばいかでかかわらざるべき。されども此事は叶まじきにて候ぞ。大がくと申人は、ふつうの人にはにず、日蓮が御かんきの時身をすてゝかたうどして候し人なり。此仰は城殿の御計なり。城殿と大がく殿は知音にてをはし候。其故は大がく殿は坂東第一の御てかき、城介殿は御てをこのまるゝ人也。