妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

上野殿御返事

第二巻 定本番号 20252 建治3(1277) 分類: 真蹟現存(完存orほぼ完存)

祖寿: 56 著作地: 身延 真蹟: 富士 大石寺 京都 要法寺分蔵 

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    252   上野殿御返事
むぎひとひつ(一櫃)、かわのり五條、はじかみ六十給了。いつもの御事に候へばをどろかれず、めづらしからぬやうにうちをぼへて候は、ぼむぶの心なり。
せけんそうそうなる上、をゝみや(大宮)のつくられさせ給へば、百姓と申、我内の者と申、けかちと申し、ものつくりと申、いくそばくこそいとまなく御わたりにて候らむに、山のなかのすまいさこそとをもひやらせ給て、とりのかいこ(雛)をやしなうがごとく、ともしびにあぶらをそうるがごとく、かれたるくさにあめのふるがごとく、うへたる子にちをあたうるがごとく、法華経の御いのちをつがせ給事、三世の諸仏を供養し給へるにてあるなり。十方の衆生の眼を開く功徳にて候べし。尊しとも申計なし。あなかしこあなかしこ。恐恐謹言。  七月十六日   日蓮  [花押]  進上 上野殿 [御返事]