妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

五人土篭御書

第一巻 定本番号 88 文永8(1271) 分類: 真蹟現存(完存orほぼ完存)

祖寿: 50 著作地: 依智 真蹟: 京都 妙覚寺 

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    88   五人土篭御書
せんあくてご房をばつけさせ給。又しらうめが一人あらんするが、ふびんに候へば申。
今月七日さどの国へまかるなり。各々は法華経一部づつあそばして候へば我身並父母兄弟存亡等に廻向しましまし候らん。今夜のかんずるにつけて、いよいよ我身より心くるしさ申ばかりなし。ろう(牢)をいでさせ給なば明年のはるかならずきたり給。みみへまいらすべし。
せうどのの但一人あるやつをつけよかしとをもう心、心なしとをもう人、一人もなければしぬ(死)まで各々御はぢなり。又大進阿闍梨はこれにさたすべき事かたがたあり。
又をのをのの御身の上をもみはてさせんがれう(料)にとゞめをくなり。くはしくは申候はんずらん。恐恐謹言。  十月三日  日蓮[花押]  五人御中