行者仏天守護鈔
30 行者仏天守護鈔
釈迦仏ある経の中に、此三千大千世界の梵天・帝釈・日月・星宿・四大天王・阿修羅・龍神等を一人ももらさず集めさせ給て、又十方無量世界の仏・菩薩・乃至堅牢地神等を集させ給て、
我滅後正像末の持戒破戒無戒の弟子等を、第六天の魔王・悪鬼神、人王・人民・比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷の身に入かはりて悩乱せんを、みながらきゝながら対治を不加いましめずんば、他方の梵釈四天等治罰すべし。
若不然三世の仏の出世にももれ、永く梵釈等の位を失て無間大城にしづむべしと、釈迦多宝十方の仏の御前にて起請をかき給へり。
されば法華経をたもつ人をば、釈迦多宝十方の諸仏、梵天帝釈日月四天龍神、日本守護天照太神八幡大菩薩、人の眼をおしむがごとく、諸天の帝釈を敬ふがごとく、
母の子を愛するが如く守りおぼしめし給べき事、影の身にしたがふが如くなるべし。経文云諸天昼夜常為法故而衛護之[云云]。 四月十七日 日蓮[花押]