衣食御書
書下し
衣食御書
[1]<先>尼御前御返事先> <人>日 蓮人>
[2]鵞目一貫給ひ候ひ了んぬ。
[3]それ、じき(食)はいろ(色)をまし、ちから(力)をつけ、いのち(命)をのぶ。ころも(衣)はさむ(寒)さをふせぎ、あつさをさえ、はぢ(恥)をかくす。人にものをせ(施)する人は、人のいろをまし、ちからをそえ、いのちをつぐなり。人のためによる(後欠)
現代語訳
衣食御書
弘安元年(一二七八)、五七歳、於身延、和文、定一六一九—一六二〇頁。
[1]<先>尼御前御返事先> <人>日 蓮人>
[2]銭一貫、頂戴いたしました。お礼申し上げます。
[3]そもそも、食物は、血色をよくし、体力をつけ、寿命を延ばします。着衣は、寒さを防ぎ、熱さをしのぎ、身なりを整えます。ですから、他人に衣食を施す人は、相手の血色をよくし、体力をつけ、命を延ばすことになります。人のためによる(後欠)