妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

かわいどの御返事

全集 第6巻 2段 定本: #40441(定本の該当ページへ)

書下し

かわいどの御返事ごへんじ


[1]人にたまあわせ給ふならば、むかいくさき事なりとも向はせ給ふべし。まれぬ事なりともえませ給へ。かまへてこの御をんかほらせ給ひて、近くは百日とをくは三ねんつゝがなくば、みうちはしづまり候べし。それより内になに事もあるならば、きたらぬ果報かほうなりけりと人のわらわんはずかしさ。かしく。
[2]<日>卯月十九日
[3]<人>日 蓮<花押>花押
[4]<先>かわいどの御返事
現代語訳

かわいどの御返事


弘安三年(一二八〇)四月一九日、五九歳、於身延、和文、定三〇二二頁。

[1]人に偶然出会った時には、面倒に思われてもきちんと対面されたほうがよいでしょう。笑顔になれない時でもあえて微笑みなさい。きっと必ずこの御恩を賜ってから、短くて百日、長くて三年間無事に過ごせば、御内も静まることでしょう。それにも満たないうちに何か問題を起こすようなことがあれば、来たらぬ果報ですなと人に笑われることでしょう。まことに恥ずかしいことです。つつしんで申し上げました。
[2]<日>卯月十九日
[3]<人>日 蓮 <花押>花押
[4]<先>かわいどの御返事