妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

富城殿女房尼御前御書

第二巻 定本番号 20352 弘安2(1279) 分類: 真蹟現存(完存orほぼ完存)

祖寿: 58 著作地: 身延 真蹟: 小湊誕生寺 

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    352   富城殿女房尼御前御書
  いよ(伊予)房は学生になりて候ぞ。つねに法門きかせ給候へ。  はるかにみまいらせ候はねば、をぼつかなく候。たうじ(当時)とてもたのしき事は候はねども、むかしはことにわびしく候し時より、やしなわれまいらせて候へば、ことにをん(恩)をもくをもひまいらせ候。それについては、いのちはつるかめのごとく、さいわいは月のまさり、しを(潮)のみつがごとくとこそ、法華経にはいのりまいらせ候へ。
さてはえち(越)後房・しもつけ房と申僧をいよどのにつけて候ぞ。しばらくふびんにあたらせ給へと、とき殿には申させ給。恐恐謹言。   十一月二十五日   日蓮 [花押]  富城殿女房尼御前