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兵衛志殿女房御返事

第二巻 定本番号 20264 建治3(1277) 分類: その他

祖寿: 56 著作地: 身延 

    264   兵衛志殿女房御返事
銅御器二給畢。釈迦仏三十御年、仏になり始てをはし候時、牧牛女と申せし女人、乳のかい(粥)をに(煮)て仏にまいらせんとし候し程に、いれてまいらすべき器なし。毘沙門天王等の四天王、四鉢を仏にまいらせたりし、其鉢をうちかさねてかい(粥)をまいらせしに仏にはならせ給。其鉢、後には人ももら(盛)ざりしかども、常に飯のみちし也。後馬鳴菩薩と申せし菩薩、伝へて金銭三貫ほう(報)じたりし也。今御器二を千里にをくり、釈迦仏にまいらせ給へば、かの福のごとくなるべし。委は申さず候。  建治三年[丁丑]十一月七日   日蓮  [花押]   兵衛志殿女房  [御返事]