妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

土篭御書

第一巻 定本番号 90 文永8(1271) 分類: その他

祖寿: 50 対告衆: 日朗 著作地: 依智 

    90   土篭御書
日蓮は明日佐渡国へまかるなり。今夜のさむきに付ても、ろう(牢)のうちのありさま、思やられていたはしくこそ候へ。
あはれ殿は、法華経一部色心二法共にあそばしたる御身なれば、父母六親一切衆生をもたすけ給べき御身也。
法華経を余人のよみ候は、口ばかりことば(言)ばかりはよめども心はよまず。心はよめども身によまず。色心二法共にあそばされたるこそ貴く候へ。
天諸童子以為給使刀杖不加毒不能害と説れて候へば、別事はあるべからず。篭をばし出させ給候はば、とくとくきたり給へ。見たてまつり、見えたてまつらん。恐恐謹言。  文永八年辛未十月九日  日蓮[花押]  筑後殿