断片231
断231
千未弘の大法と申は本門の大法なり云云。疑云此事爾べしとをぼへず、天台大師は此法華経を二経 所謂迹門十四品一経、本門十四品一経なり。迹門の大法は一切経に対しての大法なり。本門の大法と申は、迹門の円仏の大法に対して彼を少法と下ての大法なり。所謂天台云或迹門小法といゐ、或小仏とゆゐ、或妙楽云或迹門円人畜生とゆう。此等に勝ていかなる法門ありて本門の極理尚を勝というや。答云月支・漢土・日本国の二千二百三十余年が間の 寺塔を見るに、いまだ寿量品の仏を造立せる伽藍なし、清舎なし。